上司からパワハラを受けた男性看護師の訴え

神奈川県/35歳/男性/精神科12年

高圧的な上司の対応に悩む

看護師歴13年目の男性です。入職から同じ病棟で勤務しています。
患者さんに暴力を受けたのですが、そのインシデント・アクシデントレポート作成について、私個人の手落ちだとの結論ありきのレポートを書かせようとするセーフティーマネージャー(専任看護師長)とのトラブルです。
セーフティーマネージャーは、私の話をよく聞こうともせず、私に非があると決めつけてレポートを書かせたのです。
実際に、患者からの暴力で傷ついているのに、職場の人間から2回目の暴力を受けたような気がしてさらに傷つきました。

病棟師長や同僚に問題を相談

最初の10日くらいは一人で悶々と悩んでいましたが、意を決して病棟師長に報告しました。
病棟師長や主任、職場の同僚にも相談しました。
インシデント・アクシデントレポートは電子カルテでの報告のため、かならず先方とのやり取りの履歴が残ったのがラッキーでした。
そのやりとりを一部始終見せることで、かなり高圧的に「私の対応が悪かったから患者から暴力を受けた」と言わせたい様子を、病棟師長に確認してもらいました。
病棟師長は率直に、「これはあなたのせいで暴力受けたと言わせたいって感じだね。そう感じているあなたの感覚は偏っていないよ。」と言ってくれました。
実はこの一言で救われたんです。
「私の感覚がおかしいんじゃないんだ。」と共感してもらったことで、『孤独なたたかい』ではなくなりましたから。
その後、病棟師長がセーフティーマネージャーと連絡を取り、私の対応には手落ちがなかったこと、病状に関係なく暴力を振るう患者であったこと、私は患者の暴力を起こす背景をきちんとアセスメントし取り得る最善の対処をとっていたこと、セーフティーマネージャーのレポート推敲が私を大変苦しめていること、インシデント・アクシデントレポートは個人の責任を追及する性格のものではないという基本にたちかえるように、というこを私を含めた三者面談ではっきりと言ってくれたのです。

第3者に相談することが大切

このような問題はよくある職場だったので、それまでも悩み、職場を変えようかとも思いましたが、職場長にしっかりとフォローしてもらい、気持ちが変わりました。
精神的にも安定して仕事に取り組めるようになりました。
絶対的な立場の上下がある関係でのトラブルでしたので、はじめは一人で押しつぶされていました。
同僚に相談すると「師長に報告したほうがいいよ」と助言をもらいました。
やはり誰かに相談することが大切ですね。
後でわかったのですが、そのセーフティーマネージャーは他の病棟師長の時にもパワハラで労働組合からやり玉に挙げられたらしく、病棟に付けれないから専任のセーフティーマネージャーになったのだそうです。
そんな人がなっちゃいかんだろ!とみんなで突っ込んですっきりしました。
繰り返しになりますが、きちんと誰かに相談するのが大切だと痛感しました。