患者家族とのトラブルに悩んだベテラン看護師


どの職場にもトラブルはつきものですが、看護師はちょっと特殊なようです。
なにせ、関わる人がとても多いんです・・。
患者さん、医師、患者さんの家族、他のスタッフなどなど。
このサイトでは、様々なトラブルに立ち向かった看護師の方の体験談を掲載しています。
神奈川県/42歳/女性/小児科5年、内科2年、整形外科2年

洗濯物にカビ、患者さん家族からのクレーム

看護学校を卒業してから約10年の看護師経験を持ちます。
病院の勤務も好きですが、アルバイトなども好きで、健診センターのアルバイトや血液センターのアルバイトもこなしたことがあります。
整形外科での出来事です。整形外科でしたが、慢性のリハビリの方も多く、中には頚損で動けない方や整形の疾患で入院しているが脳疾患を併発して現在は意識障害もあって寝たきりという長期の方もいました。
そんな方の看護は、家族の協力がとても必要になるのですが、中にはなかなか協力を得られないこともありました。
この病棟では、清拭を行う際、患者さんのタオルを使用して行っていました。
なかなか家族の方が来られないときには、洗濯物がたまっているから取りに来るように電話をかけて依頼することもあるのですが、仕事が忙しいなどの理由で来ない場合もありました。
その時にある患者さんの洗濯物を久しぶりに家族が取りに来たら、中にカビが生えていたというのです。
それで家族は、看護師に苦情を言いに来たのです。

上司に相談し家族と話し合い

患者さんからの苦情があったことを、師長と看護部に相談しました。
私たちも入院の説明の時にタオルを使用することや、洗濯物を取りに来ることをお願いしていました。
また、取りに来れない時には洗濯サービスも委託することができるので、手続きをしてほしいことはオリエンテーションでしっかりしていたのですが、
やはり家族はなかなか納得されませんでした。
家族は興奮していたので、平の看護婦では相手になりません。また、いつの洗濯物か分からないので、誰がやったというわけでもないのです。
そのため、すぐに師長や看護部が出てきて家族と話していました。

よくあるトラブルと割り切り、上司に相談すること

このようなトラブルはありがちだと思います。
こちらに非があれば、看護師を辞めたいとも思ったかもしれませんが、非がなかったと自信を持って言えるので、辞めたいと思いませんでした。
病院で働く以上看護師と患者、その家族とのトラブルは少なからずあると思います。その場合は一人で対応せずに第3者に出て来てもらう、そして冷静に話し合いができるようにすることが大切です。