看護師と他職種とのトラブル

埼玉県/41歳/女性/神経内科病棟3年、HCU4年、外科病棟5年、個人産婦人科外来2年、外科外来2年 住宅型有料老人ホーム2年

看護師と介護士が協力できていない職場

結婚するまではフルタイム勤務でしたが、結婚してからはパートに切り替えました。
出産が入るたびに契約が切れるので、外来を中心に就職活動していました。
そんな中、老人ホームで介護士さんとトラブルがありました。
介護士さんやヘルパーさんがお風呂介助をしていて、入居者の体調が不安定なので、お風呂の間の介助や見守りを手伝ってほしいと要請がありました。
しかし、私の同僚看護師は、「介護士やヘルパーだけの力でいいと判断してるのだから、見守る必要がない」と、見回りに行こうとしませんでした。
私が勤めていた老人ホームでは、介護士やヘルパーさんが観察してきたことを看護師が無視して、問題を軽視している傾向がありました。
私も、介護士さんの未熟さから介護の応援を頼まれているにも関わらず、確認を怠ってしまいました。

入居者の安全を守るという共通目標を持つ

介護士さんやヘルパーさんの話をよく聞き、一度は体調不良の入居者を訪ねてバイタル測定も踏まえて事実確認をしました。
そして、入浴時も見守りをスタッフに指示して問題がないことを確認させました。
浴室は場合によっては転倒転落などのトラブルが起こりやすい場所であり、再度危険箇所やこれまでのインシデント報告を取り上げて、勤務者が常にシュミレートできるよう学習ををすすめました。
また、他職種と看護師のかかわり方を振り返り、互いの職種の特殊性を知り、協力して入居者の安全を守ることを話し合いました。

他職種とのトラブルは職場全体で改善していく

看護師一部スタッフの中には、ヘルパーさんなどに対する差別的感情をぬぐえないところもあったようでした。
しかし、他職種との関わりのなかで、実例として挙がった事柄をインシデント報告として残し、共有する時間を設けました。
このことにより、看護師の仕事から分離した介護士・ヘルパー業務といった解釈から、お互いの情報の一つ一つを報告しあって事故を未然に防ぐ努力が必要との意見の一致を見ました。
他職種とのトラブルが起きたときは、すぐに何らかの対応ができているかを当事者から聞き、職場全体のトラブルとして捉えて改善への方向を早期に着手することが急務です。